Weißwurst -ヴァイスヴルスト-
これはその名の通り、白い(Weiß) ソーセージ(Wurst) のことで、ミュンヘンのスペシャリティーです。伝統的に早朝に作られたものを午前中にマルクト(市場)のインビス(スナック)・スタンドやレストランで甘口のマスタードをつけてブレッツェンそしてビール片手に食べるのが普通です。午後になると鮮度が落ちてしまうという理由から、「ヴァイスヴルストは正午の鐘の音を聞いてはいけない」と言われ午後には食べることはできませんでした。もちろん今日では冷蔵技術が発達し午後でも食べることは可能になりましたが、今でも午後にはヴァイスヴルストを提供しない飲食店はとても多く、もしミュンヘンのレストランにお昼過ぎに入られて、「ヴァイスヴルストは、ありません」と言われても驚かないでください。これはまったく日常茶飯事、普通のことなのです。
またヴァイスヴルストの食べ方はちょっと普通のソーセージと違うのでご注意ください。茹でるときは、75℃前後の湯の中で10分間ほど茹でます。決して沸騰した湯の中で茹でないでください。ソーセージの皮が破裂してしまい、おいしいヴァイスヴルストが台無しになってしまいます。そして茹で上がったヴァイスヴルストのケーシング(皮)は食べません。お皿の上で横半分にナイフで切れ目を入れて上手に皮を外すか、あるいは、口に入れて歯で中身だけを皮から押し出して食べるか、ただこれは後があまりきれいではありませんが、なにしろ皮は外して、甘口のマスタードをつけて召し上がってください。口の中で広がるヴァイス・ヴルストのジューシーで口当たりの柔らかい、それでいて濃厚な味わいが甘口のマスタードとハーモニーして至福の時を与えてくれます。ことばは必要ありません。ただそれを味わい、そのわずかな時を楽しんでください。
Nürnberger Rostbratwurst -ニュルンベルガー・ローストブラートヴルスト-
ニュルンベルク生まれの小さいサイズのソーセージで長さにして約7〜9cmほど、直径は1.5cm前後のもので、マジョラムのスパイスが効いた特徴ある味を出しています。焼いたソーセージを普通6本を一皿として、ザワークラウトかポテトサラダを付け合せに食します。
Regensburger Wurst -レーゲンスブルガー・ヴルスト-
19世紀中頃にレーゲンスブルクで作られたもので、10cm前後の長さに約4cmの直径の太目のソーセージで茹でて食べるか、あるいはスライスソーセージとして、切って食べます。別名をクナック・ヴルスト、クナッカーとも呼ばれ、ドイツ国内ではこの名前の方が知られている感もあります。歯ごたえの良い、クランチ・タイプのレーゲンスブルガー・ソーセージは、その中に小さくサイコロ形に切った豚肉が混ざっているのが特徴で、Regensburger Wurstsalat (レーゲンスブルガー・ヴルストサラダ)として、サラダのメイン具材としても使われます。
Leberkäse -レバーケーゼ-
Leberkas(レバーカース)、Leberkäs(レバーケース)あるいはFleischkäse(フライシュケーゼ)等いろいろな呼び名で呼ばれているローフ型のソーセージです。
18世紀後半にバイエルンの当時の選帝候がバーデン・ヴュルテンベルク州 マンハイム(都市名)から一人の肉屋を連れて戻り、その肉屋がこのレバーケーゼを初めて作ったと言われています。その作り方は主材料に豚肉、子牛肉そしてベーコン等を使い、玉ネギと種々スパイスをミックスして良く練り、ペースト状にしたものを焼型に入れオーブンで焼きます。「ケーゼ」と言っても「チーズ」とは何も関係はなく、(ドイツ語ではチーズのことを「ケーゼ」といいます)これは当時このソーセージを焼くのに用いられた「Kasserolle -キャセロール-」の呼び方が変化したものと思われます。また「レバー」の部分も肝臓のレバーではなく、「Laib」(ライプ=ひとかたまり)ということばが、長い年月の間に発音の仕方が変わり現在に至っているという説もあります。
バイエルン生まれのこのソーセージは今では全国的なもので、ドイツでは好んで食べられるソーセージの一つです。そのまま薄めに切ってパンにのせたり、温めて厚めに切ってパンにはさんだり、厚めのものをフライパンで両面焼いて、目玉焼きとポテトサラダを添えて食べたりと、そのバリエーションも様々です。どうぞその日の気分で食べ方を選んでみてください。
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