ドイツの食材
ドイツ・サッカーロード「食の旅」

ドイツ・サッカーロード「食の旅」
今回はドイツ西部に位置しライン川の流れる州、その名も「ラインラント・プファルツ州」そしてその北隣の「ノルトライン・ヴェストファーレン州」をご案内いたします。  

ワールドカップ・ドイツ大会での日本チームの第一戦である対オーストラリア戦が行われるカイザースラウテルンはラインラント・プファルツ州に、また6月14日にドイツ対ポーランド戦、そして続く22日に日本対ブラジル戦が行われるドルトムントはノルトライン・ヴェストファーレン州に位置しています。そしてこのノルトライン・ヴェストファーレン州ではドルトムントのスタジアムの他に、ケルンとゲルゼンキルヒェンでもグループ戦が開催され、1つの州で3つのスタジアムを使用するのはこの州のみとなっています。

まずはライン川について一般的なお話しを少ししましてから、2006年ワールドカップ・ドイツ大会「サッカーロード・食の旅」ライン川編へ出発いたしましょう。

ライン川
ドイツの西部を南北に縦断し、ヨーロッパのみならず世界的にも良く知られた「ライン川」は、民族の川と呼んでも過言ではないドイツ人が誇りにしている川です。スイス・アルプスにその源を発するこの大河は、ドイツ国内を約860km縦断した後オランダから北海へ流れ出でその全長1300km以上におよぶ長い水の旅を終えます。ライン川が水運交通の要として見守ってきた歴史は古く、古代ローマ文明はいち早くライン川流域に伝わったとされ、その両岸と、ネッカー川、マイン川、モーゼル川、ルール川など数々のライン支流の地域に多くの都市を配してきました。そしてこれらの都市はドイツの文化や経済の中心的な役割を担い、商業や工業都市へと発展してきたのです。

ライン川はHochrhein・ホッホライン(高地ライン)、Oberrhein・オーバーライン(ライン川上流)、Mittelrhein・ミッテルライン(ライン川中流)、Niederrhein・ニーダーライン(ライン川下流)と呼ばれる4つの流域に大きく分けることができ、それぞれの地方・地域が特色あるキャラクターを表しています。これからご案内しますラインラント・プファルツ州はオーバーラインからミッテルライン流域に、ノルトライン・ヴェストファーレン州はニーダーライン流域に位置しています。

ラインラント・プファルツ州
人口約400万人(2005年10月現)のラインラント・プファルツ州の面積は19,847 km2で前回ご案内しましたバイエルン州と比べると1/3弱の広さでドイツ16州の中では9番目となります。1999年まではコブレンツ、トリアーそしてラインヘッセン・プファルツの3つの行政地域に分かれていましたが、2000年よりこの州における行政地域の制度は廃止され現在では24の郡と12の市に分かれています。地理的にはフランス、ルクセンブルクそしてベルギーの3国に隣接し、それぞれの文化が混ざり合った歴史ある州です。またライン川とその支流であるモーゼル川、ザール川をはじめ多数の河川が州内を流れています。ヘッセン州から流れ出るマイン川がライン川へ合流する地点、マインツが州都でミッテルライン流域の主要都市として発展してきました。そしてこのマインツから州北部の町コブレンツまでの約90kmがライン下りのハイライトとして、沿岸にローレライの名勝や数々の古城が見られる観光客には人気のコースとなっています。両岸のなだらかな丘にはブドウ畑が広がり、季節ごとに心和む自然の色を演出しています。

またコブレンツにはライン川の大支流の一つであり、その両岸にはドイツワインの生産地を持つモーゼル川が西から流れ込みます。プファルツ地方ではその方言を使って、くつろいだ気分を楽しみ味わうための三要素はWeck, Worscht unn Woi / ヴェック、ヴォルシュト ウン ヴォイ(= Brötchen, Wurst und Wein / ブロートヒェン、ヴルスト ウント ヴァイン) だと言います。これはパン、ソーセージそしてワインの3つが揃えば気分は最高、と言うわけですが、この3つのみならずいろいろなスペシャリティーを楽しませてくれる地方です。どの料理にも、それがどんなに素朴なものであっても、その中にはドイツの伝統が息づき、土地の味が生きていることを感じ取ることができます。

Getränke -飲料-
Wein・ワイン

ラインラント・プファルツ州はドイツ国内でも比較的温暖な気候に恵まれていることから農作物が豊富な土地です。特にドイツワインの生産については国内の中心となっています。州内でのワイン用のブドウの作付面積は約65,000ヘクタールにおよび、ドイツ全体のブドウ作付面積が約100,000ヘクタールですので、その約2/3にあたる面積でブドウ栽培をおこなっているわけです。そして13あるドイツQ.b.A.ワインの生産地域のうち、ラインラント・プファルツ州は、プファルツ、ラインヘッセン、ナーエ、モーゼル・ザール・ルーヴァー、ミッテルライン、そしてアールと全部で6つの生産地域を有しています。(なおドイツワインについての詳しい情報はドイツワイン基金駐日代表部にお問い合わせください。www.dwfjp.com )

Fleischwaren -食肉加工品-
Saumagen・ザオマーゲン

ドイツ語でSau(ザオ)とは「雌豚」、Magen(マーゲン)は「胃、胃袋」という意味で、この料理はラインラント・プファルツ州の中でもプファルツ地方の伝統料理の一つです。ザオマ―ゲン「雌豚の胃袋」と料理に付けられた名としては少々「そのものずばり」という感がありますが、その味は一度食べたら忘れられないものです。このザオマーゲンをドイツ中に有名にしたのはルートヴィッヒスハーフェン出身のヘルムート・コール元首相(1983年〜1998年在任)で、首相在任中にプファルツ地方の名物で、自分の好物の郷土料理として、賓客の接待に使ったことから、一躍その名が広まりました。食べたことはなくても、この料理の名前は知っているというドイツ人が多くいるのが、このザオマーゲンです。その歴史は古く、18世紀に農民によって考えられ作られたとされています。作り方は豚肉やブラートヴルスト(焼ソーセージ)の中身、そして茹でて角切りにしたジャガイモや玉ネギ等の野菜、さらに多種多様なスパイスを混ぜ合わせ、これを一晩水に浸けておいた豚の胃袋に詰めます。大きな鍋にたっぷりの湯を沸かし、この中で胃袋を2時間半程弱火で茹でて出来上がりです。茹で上がったものを厚めに切って食べるか、あるいは冷めたものを切り、両面をプライパンで焼いて食べます。なお、ケーシングとして使った胃袋は食べません。ザワークラウトとカルトッフェルピュレー(マッシュポテト)が一番伝統的な付け合せとなっています。機会がありましたらプファルツ地方のザオマーゲンをぜひ一度お試しください。

Pfälzer Bratwurst・プファルツ産・ブラ−トヴルスト

このブラート・ヴルスト(焼ソーセージ)は他の地域のものと比べると中身に粗挽きの挽き肉を使っているのが特徴です。 2.5〜3cm程の太さで約15cmの長さのソーセージです。ザワークラウトを付け合せに供されます。

Leberknödel・レバー・クヌーデル

バイエルン州でもご案内いたしましたが、レバー・クヌーデルはバイエルン州のみならずプファルツ地方でも伝統の郷土料理の一つとして、好んで食べられています。

写真はプファルツ地方の伝統料理3種盛り合わせです。(手前からザオマーゲン−焼いたもの、ブラートヴルスト、レバー・クヌーデル、マッシュポテトとザワークラウト添え)

Kuchen -ケーキ-
Flammkuchen・フラムクーヘン

フランス語では「Torte flambée / タルト・フランベ」と呼ばれる、フランスのアルザス地方、隣接するドイツ・プファルツ地方(ラインラント・プファルツ州)そしてバーデン地方(バーデン・ヴュルテンベルク州)のスペシャリティーの一つです。パン生地を薄くのばしたものに、いろいろな種類の具をのせてサワークリームあるいはクレーム・フレッシュをかけて、高温の焼釜やオーブンで短時間で焼き上げる薄いピザのようなものです。そのバリエーションは豊富ですが、伝統的なフラムクーヘンは玉ネギとベーコンをのせて焼き上げたシンプルなものです。地元では焼きたてのフラムクーヘンを薄い木の板の上にのせて、お客にサービスするレストランもあります。それぞれの地方・地域によってまた家庭によってもいろいろなトッピングを使い、ミート系はもちろんのこと、チーズをのせたものやスウィート系もの、またエスカルゴをのせて焼いたものもあります。一人で一枚は簡単に食べられてしまう、おいしい軽食です。

Zwiebelkuchen・ツヴィーベルクーヘン

ドイツ語で「ツヴィーベル」は玉ネギ、「クーヘン」はケーキのことで、オニオンケーキのことです。良く炒めた玉ネギとベーコン、生クリームまたはサワークリーム、そして卵をまぜ、パン生地あるいはパイ生地に敷き込んでオープンで焼いた甘くないクーヘンです。このツヴィーベルクーヘンはドイツワイン生産地域の多くの町々で、秋の収穫祭・ワインフェストの際に、その年に仕込んだ新しいワインと一緒に供されます。また晩秋から春にかけて、街角のインビス・スタンドやパン屋でもこのツヴィーベルクーヘンを販売します。買って帰って家で温め直して食べるか、温かいものをその場でお腹に詰め込むか、どちらにしても、ツヴィーベルクーヘンはドイツではだれにでも人気のスナックケーキの一つです。

ノルトライン・ヴェストファーレン州
ラインラント・プファルツ州の北隣に位置するノルトライン・ヴェストファーレン州はドイツでは4番目の大きさ(34,083km2)の州で、人口はドイツ16州の中で1位の1800万人にのぼっています。ライン川沿いには東西ドイツ統一まで首都であったボン、ヨーロッパ有数の大寺院の一つであり、ゴシック式建築で有名なドーム(大聖堂)がそびえ立つケルン、そしてラインラント・プファルツ州の州都であり第二次世界大戦後ドイツ(当時の西ドイツ)の商業都市の一つとして発展してきたデュッセルドルフなどがあります。その中でもケルン市は人口約100万人の州内でも一番の大都市となっています。

ノルトライン・ヴェストファーレン州はアンスベルク、デットモルト、デュッセルドルフ、ケルン、ミュンスターの5つの行政地域に分かれ、西側をベルギーとオランダに接しています。この州の食文化は州西部の「ラインラント地方」と東部および北部の「ヴェストファーレン地方」に大きく分けることができると言ってもよいでしょう。そしてヴェストファーレン地方は北隣のニーダーザクセン州の影響を受け北ドイツ地方のキャラクターをも持っています。また、外国と国境を接するその他の州と同じようにこの州でも隣国からの文化の影響を多く受けており、それは食文化の上にもおよんでいます。特にお菓子の分野ではワッフルをはじめとしてSpekulatius(シュペクラティウス)と呼ばれるいろいろな形に焼いたクッキーなどに、ベルギー、オランダからの影響を見て取ることができます。

Getränke -飲料-
Bier・ビール

ノルトライン・ヴェストファーレン州でのビール醸造量は年間約270万キロリッターで、バイエルン州の約230万キロリッターを抜いて、ドイツ国内第一位の醸造量を誇っています。なおドイツ国内のビール総醸造量が年間約1060万キロリッターですので、ノルトライン・ヴェストファーレン州のみでその約1/4量のビールを醸造、生産していることになります。(統計出典:Deutsches Brauer-Bund e.V.)特に醸造量(約60%)が多いのは下面発酵ビールの代表である「ピルス」で、飲み口の柔らかさとほどよいほろ苦さが誰からも好まれるビールです。また、ニーダーライン地方出身の「Alt / アルト」、ケルンとその近郊で醸造される「Kölsch / ケルシュ」、そしてエキスポートの「Dortmunder Bier / ドルトムンダービール」Dortmunder Export あるいは Dortmunder Helles とも呼ばれます)はこの地方のスペシャリティーとして、その地位を不動のものにしています。なお、後者2種のビール、ケルシュとドルトムンダービールはEUの地理的表示保護制度に認定されており、定められた地域で醸造されたビールのみこの名称を使うことを許されています。

Schnaps・シュナップス

シュナップスとは穀物、果物、植物などから作られる、無色透明のアルコール度数の高い蒸留酒のことで、通常冷たく冷やしたものを小さいグラスに注ぎ飲みます。特にビールのかたわらで、グイっと一杯飲む光景がドイツでは良く見られます。シュナップスの中でもライ麦、小麦、大麦、ソバやカラス麦の穀物を原料にして作られるものが「Korn / コルン、Kornbrand / コルンブラント」と呼ばれ、ドイツ北西部の地域、特にノルトライン・ヴェストファーレン州で多く製造されています。コルンはアルコール度数32度以上、コルンブラント(Doppelkorn / ドッペルコルン、Edelkorn / エーデルコルンとも呼ばれます) は37,5度以上のものを言い、香味成分や着色料などの添加物は一切認められていません。

Fleischwaren -食肉加工品-
Westfälischer Schinken ・ヴェストファーレン産シンケン

ドイツ語で「Schinken / シンケン」は「ハム」のことで加熱処理をしたハムや非加熱で塩漬けや燻製にした生ハムなどのことを言います。そしてドイツでは地方・地域よって数多くのシンケンのスペシャリティーを味わうことができます。ヴェストファーレン産シンケンはその土地名が語っているようにヴェストファーレン地方の燻製された生ハムで1000年以上昔から作られてきました。12世紀にはケルンの街でこの生ハムが販売されていたという記録が残っており、現在でも伝統的な方法によって製造されています。肉は骨付きのまま数週間乾燥塩漬けされ、その後3〜5ヶ月ブナのチップで冷燻製されます。この間にこのヴェストファーレン産生ハムの特徴である、肉の部分は濃赤色にそして表皮は黄金色に変化します。燻製が終わるとさらに数ヶ月熟成期間が置かれてシンケンは出来上がります。全製造工程は6ヶ月から長いものでは18ヶ月を経るものもあり、冬の寒い時期からハムに使う肉選びにかかり、5月ホワイト・アスパラガスが出回る頃にハムが食べ頃になっているのが一般的です。現在では燻製されたもののみならず、消費者のニーズに応えてマイルドなエアードライされたものも作られています。

このヴェストファーレン産生ハムのように昔ながらの伝統に守られ、またその限定された地域のみで製造されるドイツ生ハムのスペシャリティーは幾つもあり、バーデン・ヴュルテンベルク州の「シュヴァルツヴァルト産シンケン」やホルスタイン産カーテンシンケン」(「カーテ」とはドイツ語で小屋という意味)あるいはニーダーザクセン州の「アマーラント産シンケン」等が広く知られています。

Rheinische Sauerbraten・ライン風ザワーブラーテン

ザワーブラーテンとは酢漬けにした牛肉をローストして、煮込んだ料理で、肉そのものの味の奥にほどよい酸味が感じられる、ドイツ料理のスペシャリティーです。このライン風ザワーブラーテンはその中でも特にライン地方の郷土料理です。作り方はワインビネガー、水、ワインそしてスパイスを合わせて一度煮立たせマリネ液を作ります。その中に牛肩肉を固まりのまま2〜3日間漬け込みます。その間に何度も肉を回転させ、まんべんなくマリネ液が肉に浸透するようにします。この肉に塩、胡椒をして鍋で全面よく焼きます。そしてそこへ肉を漬け込んだマリネ液(漉したもの)と煮込み用の野菜、さらにレープクーヘンを乾燥させてパン粉のように細かく砕いたもの、アップル・ゼリー等を加え弱火で1時間半ほど煮込みます。最後に肉を取り出し、ソースに干しブドウを加え味を調えて出来上がりです。レープク―ヘンに入っているスパイス類とマリネ液の酢がかもし出すハーモニーが肉と混じり合い絶妙な味を堪能できる肉料理です。Kartoffelklöße・ジャガイモの団子を付け合せに食します。

Kartoffeln -ジャガイモ-
ドイツ国内で生産されるジャガイモは年間約1,100万トンにおよび、その内の一割以上の約130万トンがノルトライン・ヴェストファーレン州で、また北隣のニーダーザクセン州では約1/2量の約550万トンが収穫されます。よってこの2つの州でドイツ全体の約60%にあたるジャガイモを生産しているわけです。(統計出典:Statistisches Bundesamt) そしてこの数字から、いかにこの2つの州にジャガイモを使った名物料理が多くあるかということを推測するのは容易なことです。ここでその幾つかをご紹介しましょう。

Reibekuchen・ライベクーヘン

これはKartoffelpuffer / カルトッフェル・プッファーとも呼ばれている、ジャガイモのパンケーキのことです。ラインラント地方の方言でReivkooche / ライヴコッヘと呼ばれ親しまれています。このライベクーヘンはここノルトライン・ヴェストファーレン州の名物料理であると同時にドイツではポピュラーな家庭料理の一つでもあります。作り方はいたって簡単、皮をむいたジャガイモをチーズおろし器か千切り器を使って細くおろします。良く水分を絞り、これに玉ネギをみじん切りにしたもの、あるいはジャガイモと同じようにおろしたものを加え混ぜ合わせ、卵をつなぎに加えます。塩、胡椒で味を調え、油を熱したフライパンでパンケーキのように両面カリっと焼いて出来上がりです。食べ方はいろいろで肉料理の付け合せにしたり、アップルムースを添えて、おやつに食したりと様々です。上の写真のように、ヴェストファーレン産生ハムとパセリのソースを添えるメニューもあります。

Himmel und Erde・ヒンメル ウント エルデ

方言で「Himmel un Ääd / ヒンメル ウン エート」と発音される「天と地」という意味のライン地方とニーダーザクセン地方の有名な郷土料理です。この名前は「天」からの贈り物であるリンゴをムース状にしたものと、「大地」から収穫されるジャガイモを茹でて、混ぜ合わせて作ることから由来しています。主にBlutwurst / ブルートヴルスト(ブラッドソーセージ:血を使って作るソーセージ)を焼いたものと一緒に食されます。因みにケルンではこのブルートヴルストを Flönz / フレンツと呼び、これは名物料理の一つとなっています。ケルシュと一緒にお楽しみください。

Brot -パン-
Pumpernickel・プンパニッケル

ヴェストファーレン地方出身のパンに、全粒粉から作られ、濃い焦げ茶色の焼色を特徴としている「プンパニッケル」があります。17世紀頃に登場したとされるこのパンは長時間におよぶ焼時間を経て出来上がるもので、パックされたもので数ヶ月、缶入りされたもので約1年間保存が効きます。プンパニッケル用の生地はライ麦を粗挽きしたものを使いこれを発酵槽の中で湯と良く混ぜ合わせ、一日寝かせます。この間に酵素が働き、デンプンが分解され糖質に変化、これがプンパニッケルの甘さの素となるわけです。そしてこの生地をこね上げていきます。この間にもライ麦の粗挽き粉やすでに出来上がっているプンパニッケルをほぐしたものなどを加えます。こね上がった生地を特別な細長いプンパニッケル用の焼型に入れ、専用のスチームの焼釜で100℃ほどの温度で約20時間焼きます。最後にスライスし袋詰をして出来上がりです。サラミやハム、またいろいろな種類のチーズをのせたり、お好みの具材をのせてオープンサンドで召し上がってください。

Aachener Printen ・アーヘナープリンテン

ノルトライン・ヴェストファーレン州の西部、ドイツ、ベルギー、オランダの3国の国境が交わる所にある街がアーヘンで、この街で作られるレープクーヘンをアーヘナー・プリンテン(アーヘン産プリンテ)と呼んでいます。これは「ニュルンベルガー・レープクーヘン」と共に、EUの地理的表示保護制度に登録されているノルトライン・ヴェストファーレン州のスペシャリティーの一つです。その生まれは隣国ベルギーで西暦1000年頃までにさかのぼることができ、17世紀頃にアーヘンに伝わって来たと言われています。当時、薬局で売られていたハチミツと、様々な効能をもつスパイスが入った焼き菓子が、アーヘナー・プリンテンのはじめとされています。時代時代でその形も移り変わり、宗教色のある形から、兵隊の形などいろいろあったようです。 現在その種類は多く、チョコレートのコーティングがされたものや、ハチミツ入りのものなど、お土産やプレゼントに人気があります。

次の旅へ出発
ライン川沿いの2つの州を駆け足でご案内いたしましたがお気に入りの料理は見つかりましたでしょうか?「ドイツ料理」のコーナーでも伝統的な郷土料理を2品ご紹介しておりますので、ぜひ一度お試しください。

そろそろ時間も残り少なくなってまいりましたので、駅へお戻りいただいて、次の列車をお待ちください。

参照