Westfälischer Schinken ・ヴェストファーレン産シンケン
ドイツ語で「Schinken / シンケン」は「ハム」のことで加熱処理をしたハムや非加熱で塩漬けや燻製にした生ハムなどのことを言います。そしてドイツでは地方・地域よって数多くのシンケンのスペシャリティーを味わうことができます。ヴェストファーレン産シンケンはその土地名が語っているようにヴェストファーレン地方の燻製された生ハムで1000年以上昔から作られてきました。12世紀にはケルンの街でこの生ハムが販売されていたという記録が残っており、現在でも伝統的な方法によって製造されています。肉は骨付きのまま数週間乾燥塩漬けされ、その後3〜5ヶ月ブナのチップで冷燻製されます。この間にこのヴェストファーレン産生ハムの特徴である、肉の部分は濃赤色にそして表皮は黄金色に変化します。燻製が終わるとさらに数ヶ月熟成期間が置かれてシンケンは出来上がります。全製造工程は6ヶ月から長いものでは18ヶ月を経るものもあり、冬の寒い時期からハムに使う肉選びにかかり、5月ホワイト・アスパラガスが出回る頃にハムが食べ頃になっているのが一般的です。現在では燻製されたもののみならず、消費者のニーズに応えてマイルドなエアードライされたものも作られています。
このヴェストファーレン産生ハムのように昔ながらの伝統に守られ、またその限定された地域のみで製造されるドイツ生ハムのスペシャリティーは幾つもあり、バーデン・ヴュルテンベルク州の「シュヴァルツヴァルト産シンケン」やホルスタイン産カーテンシンケン」(「カーテ」とはドイツ語で小屋という意味)あるいはニーダーザクセン州の「アマーラント産シンケン」等が広く知られています。
Rheinische Sauerbraten・ライン風ザワーブラーテン
ザワーブラーテンとは酢漬けにした牛肉をローストして、煮込んだ料理で、肉そのものの味の奥にほどよい酸味が感じられる、ドイツ料理のスペシャリティーです。このライン風ザワーブラーテンはその中でも特にライン地方の郷土料理です。作り方はワインビネガー、水、ワインそしてスパイスを合わせて一度煮立たせマリネ液を作ります。その中に牛肩肉を固まりのまま2〜3日間漬け込みます。その間に何度も肉を回転させ、まんべんなくマリネ液が肉に浸透するようにします。この肉に塩、胡椒をして鍋で全面よく焼きます。そしてそこへ肉を漬け込んだマリネ液(漉したもの)と煮込み用の野菜、さらにレープクーヘンを乾燥させてパン粉のように細かく砕いたもの、アップル・ゼリー等を加え弱火で1時間半ほど煮込みます。最後に肉を取り出し、ソースに干しブドウを加え味を調えて出来上がりです。レープク―ヘンに入っているスパイス類とマリネ液の酢がかもし出すハーモニーが肉と混じり合い絶妙な味を堪能できる肉料理です。Kartoffelklöße・ジャガイモの団子を付け合せに食します。
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