ニーダーザクセン州
ドイツ16州の中でバイエルン州に次いで2番目の広さ(約47,620km2)を持つニーダーザクセン州は、その北西部を北海を臨み、南東部をドイツ中央部を南北に連なるハルツ山脈にまで広げています。州の人口は2006年1月現在で約800万人(ドイツ全州で第4位)、州の産業、経済の中心となる州都ハノーファーは州内では最も多い約50万人の人口を有しています。また日本でもお馴染みの「魔法の笛吹きがネズミを退治する」民話の町Hameln/ハメルンは、このハノーファー市から西南に40kmほどのところにあります。
2004年末までニーダーザクセン州はリューネブルク、ヴェーザー・エムス、ハノーファーそしてブラウンシュヴァイクの4つの行政地域に分けられていましたが、2005年よりこの区分は廃止され、現在では38の郡と郡には属さない8つの市に分けられています。
ニーダーザクセン州の食文化は幾つもの顔を持ち、それはこの土地の特徴をよく表しているものと言えます。北部地域は低地で北海に浮かぶ7つの小さい島も含めてOstfriesland・オストフリースラントと呼ばれ、昔から海辺の保養地として、親しまれてきました。また早くからオランダと英国の「紅茶」文化の影響を受け、現在でもドイツのどの地域よりも多くお茶が飲まれています。オストフリースラントの南側からAmmerland / アマーラント地方にかけては、酪農・牧畜の盛んな一帯となっており、乳製品のスペシャリティーを数々楽しむことができます。またリューネブルクから西南一帯、Lüneburger Heide/ リューネブルガー・ハイデには荒涼とした土地が広がりこの一帯は自然保護地域に指定されています。
Heide / ハイデとはかん木などの生えた荒地のことを、また植物の「エリカ」をも意味し、ここリューネブルガー・ハイデでは夏になると見渡す限りエリカ(英名:ヒース)の大海が広がります。
ハンブルク州との州境近辺はAltes Land / アルテスラントと呼ばれる地域で、約14,300ヘクタールにおよぶ果樹園が広がり、リンゴ、チェリー、西洋梨、プラム等が栽培されています。リンゴの栽培はそのうち約77%を占めています。
その他にもニーダーザクセン州ではいろいろな農作物が生産されており、ドイツで季節の野菜として最も人気のあるホワイト・アスパラガスの収穫高は2005年度で約2.2万トンで、これはドイツ国内総生産量の1/4量を州内で生産したことになります。(統計出典:ドイツ連邦統計局) リューネブルガー・ハイデの南部からブラウンシュヴァイクにかけてがホワイト・アスパラガスの一大生産地となっています。
ブレーメン州
地図でもおわかりのようにブレーメン州はニーダーザクセン州の一部かと見間違えるくらいニーダーザクセン州の中に入り込んでいる州です。
ヴェーザー川が北海に注ぎ込む河口から64km程さかのぼった地点にある河港がブレーメンで、ハンブルクに次ぐドイツ第二の港町です。10世紀に開けたこのドイツ最古の貿易港の町ブレーメンは1358年にハンザ同盟に加わり、Freie Hansestadt Bremen / フライエ・ハンゼシュタット・ブレーメン(自由ハンザ都市ブレーメン)として、都市でありながらドイツの一州を形成しています。
このブレーメンから約55kmほど下流のBremerhaven / ブレーマー・ハーフェンの港町もこのブレーメン州に属しています。
ブレーメン州の面積は約400km2、またその人口は約66万人(2004年12月現) でドイツ16州の中では面積、人口ともに最小の州となっています。河港の町として、そのスペシャリティーには魚介類を使ったものが多いのが特徴ですが、貿易港であることから、昔から海外の食品・食材が多く荷揚げされてきました。特にコーヒー豆はブレーメンにコーヒー文化をもたらし、文献によると1673年、ドイツ語圏の都市のどこよりも早くブレーメンに ” Cafés ” (カフェ=コーヒー店)がオープンしたとされています。
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