Thüringer Rostbratwurst / テューリンガー・ローストブラートヴルスト
テューリンガー・ローストブラートヴルストは数百年の歴史を持つテューリンゲン産のBratwurst / ブラートヴルスト(焼きソーセージ)で、ドイツではブラートヴルストのスペシャリティーとして、Nürnberger Rostbratwurst / ニュルンベルガー・ローストブラートヴルストと並び人気のあるソーセージです。長さは15〜20cmほど、直径1.5cm前後のスパイスのきいたソーセージで、インビス・スタンドで焼いたものをそのままほおばったり、あるいはブロートヒェン(パン)にはさんでお昼に食べたり、グリル・パーティーで炭火焼きにしたりと、いろいろなシーンに登場します。
その歴史は古く、文献の中では1400年代にはすでにこのテューリンゲンの地でソーセージが作られていたと言われていますが、現存する最も古いテューリンガー・ローストブラートヴルストの製造方法は1600年代初頭に書かれたものとのことです。テューリンゲン州の中でも地方や地域によってその作り方には違いがあり、仔牛あるいは牛の挽肉を混ぜるものもあります。一般的には細かく挽いた豚の挽肉のみを使用し、この挽肉に塩、胡椒、キャラウェイシード、マジョラムそしてにんにくを加え混ぜ合わせて、腸詰にします。このスパイスの調合具合がそれぞれの地方・地域の特徴ある味となるわけです。またテューリンガー・ローストブラートヴルストはEUの地理的表示保護制度に認定されています。
Mutzbraten / ムッツブラーテン
Mutz / ムッツとはテューリンゲン州東部、アルテンブルク近郊の地方で使われている「尾のない動物」を意味することばで、ここでは「豚」を意味しています。ムッツ・ブラーテンは豚の肩肉あるいは首肉を太い金串にさして、シラカバ材あるいは木炭でグリル焼きにした郷土料理です。その作り方は、こぶしぐらいの大きさに切った豚肉に塩、胡椒、マジョラムそしてタイムを良くすり込み、Senf / ゼンフ(カラシ)を塗り、油をかけて肉になじませます。これをボールに入れ、黒ビールを肉の上から注ぎ、さらに皮をむいたニンニクと玉ネギを加えます。これを冷蔵庫の中で少なくとも半日以上漬け込み、肉に良く味がしみ込んだ所で、肉の水気をふき取り、金串にさして遠火で焼くか、あるいはグリルの網の上にステーキ用のフライパンを置きその中で約1時間半じっくり焼いて出来上がりです。ザワークラウトを付け合せに供する、グリル料理の一品です。
Wild / ヴィルト
Wild / ヴィルトは野生の禽獣類(ジビエ:仏)の総称です。テューリンゲン州はそのほぼ3分の1、約53万ヘクタールが森であることからドイツ国内でも歴史ある狩猟地域の一つとなっています。生息している野生動物の種類は地域ごとに変わってきますが、主なものにReh / レー(シカ)、とくにRotwild / ロート・ヴィルト(アカシカ)、Damwild / ダム・ヴィルト(キジカ)など、さらにKaninchen / カニンヒェン(野ウサギ)、Fasan / ファザーン(キジ)、Ente / エンテ(カモ)などがあります。
ヴィルトの肉を使った料理にはRehbraten / レー・ブラーテン(鹿肉のロースト)、Rehgulasch / レー・グラッシュ(鹿肉のグラッシュ)等様々で、その調理法もそれぞれの素材の味を生かした料理に仕上がるように多岐にわたっています。
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