Teigwaren / タイクヴァーレンはふつう「めん類」あるいは「パスタ類」と訳されています。Teig / タイクとは「練って作った生地」のことを言い、基本的には小麦粉等の穀物粉を練って作った生地のことを言います。よってTeigwaren / タイクヴァーレンとは「粉を練った生地から作ったもの」という意味になります。さて、ここバーデン・ヴュルテンベルク州にはこのタイクヴァーレンのスペシャリティーが豊富で、それを用いた料理もバラエティーに富んでいます。ここで何品かご紹介してみましょう。
Spätzle / シュペッツレ
シュペッツレは南ドイツ地方の名物料理であり、ドイツでは全国的に誰にでも好まれているタイクヴァーレンの代表です。形はめん状で長さは5〜8cmぐらいが一般的です。作り方は小麦粉と卵を混ぜあわせ塩を加え、どちらかというとゆるめの生地を作ります。この生地をまな板のような板の上に薄めにのばし、沸騰している湯の中に板の端からナイフを使って細くめん状にして落としていきます。(なお現在ではシュペッツレを作る道具もあります。) 茹って浮いてきたら、穴空きお玉ですくい上げて出来上がりです。茹でたものを熱いうちにそのまま、あるいはバターで炒めて、肉料理の付け合せにします。また一品料理としてはチーズをまぶしてオープンで焼いたシンプルなKäsespäzle / ケーゼ・シュペッツレ、あるいはキノコ類、またはベーコン等を加えてオープンで焼いたりと数々のバリエーションが楽しめます。現在では日本の乾麺のように、茹でるまでになった乾燥シュペッツレや、生あるいは半生タイプといったシュペッツレがいくつものメーカーから販売されており、手間をかけずに食べられるようになりました。(写真は乾燥のシュペッツレです。)
Linsen und Spätzle / リンゼン ウント シュペッツレ
これはLinsen(レンズ豆)を煮たものをシュペッツレと一緒に食べるシュヴァーベン地方の伝統料理の一品です。作り方は、それぞれの家庭によって違いますが、一般的にはスモークの効いたベーコンと玉ねぎ、そしてスパイスでレンズ豆を煮込み、出来上がり近くにSaitenwürste / ザイテンヴュルステというWiener Würstchen / ヴィーナー・ヴュルストヒェン(ウインナーソーセージ)に似たソーセージを入れて仕上げます。赤あるいは白のワインビネガーを加えてレンズ豆を煮込むことに特徴があり、しつこくない味わいの料理に仕上がります。ベーコンの代わりにスモークされた豚肉を加える場合もあります。シュペッツレとは別々に供され各自が好みの分量を取り分けて食します。
Maultasche / マウルタッシェ
マウルタッシェもまたバーデン・ヴュルテンベルク州に数あるタイクヴァーレン の一つで、シュヴァーベン地方のスペシャリティーです。小麦粉を練った生地を平らに長方形にのばし、その上に具をのせて包みます。具はほうれん草、玉ネギ、挽肉、湿らしたパンそして調味料等を一緒に混ぜあわせて作ります。この具を生地にのせ、生地をはじから3つ折りにします。これを8〜10cm四方ほどの大きさに切って、茹でて出来上がりです。これをスープの具として食べたり、あるいは焼いて食べたりとその食し方もいろいろあります。イタリア料理のラヴィオリに似ていますが、具がたくさん入り、ボリュームあるものですので、一人2〜3個も食べるとお腹一杯になります。またマウルタッシェはそれぞれの家庭によって中に入れる具もいろいろです。現在ではシュペッツレと同じように多くのメーカーが半調理済みあるいは調理済みのマウルタッシェを販売しており、ドイツ全国ほとんどのスーパーで売られています。このようなマウルタッシェを、自宅で一手間加え調理して、好みの食べ方で食す家庭も今は多くみられます。
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