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さて「ドイツの果物・秋編」リンゴと洋ナシについてお話を進めてまいりましたが、ドイツにはまだこの他にも美味しい秋の果物があります。最後にそのなかから、ブドウとマルメロを簡単にご紹介しましょう。
ブドウ(Trauben)
ベリー類の仲間に属するブドウを、ドイツ語ではトラウベン(Trauben)と言います。皆様ご存知のようにドイツはワインの一大生産国ですのでブドウの収穫量も多く、またその品種も多くあります。ワイン用と青果・生食用のブドウを区別するために、ワイン用等に加工されるブドウをヴァイン・トラウベン(Weintrauben)、生食されるブドウをターフェル・トラウベン(Tafeltrauben)と呼んでいます。ターフェルとはここでは食卓、テーブルと言った意味ですので、簡単に言うと食卓用のブドウということです。
一般に、生食用のブドウはワイン用のものより粒が大きく、ジューシーで皮が柔らかい品種のものです。ただし、ドイツでは多くの種類のワイン用ブドウがターフェル・トラウベンとしてそのまま生で食べられたり、料理用として使われたりしています。特に煮たり、焼いたりといった調理をする際にはワイン用のブドウが用いられることの方が多いと言ってよいでしょう。
ターフェル・トラウベンは8月から10月にかけてが旬で市場に出回ります。因みにドイツにおけるターフェル・トラウベンの一人当たりの年間消費量は2004年度で約3.6kgとなっています(統計出典:ZMP)。
「ドイツ料理のレシピ」コーナーでは、ブドウを使った料理「鴨モモ肉のロースト、グレープ・クリームソース添え」をご紹介しておりますので、一度お試しください。
マルメロ(Quitte)
マルメロのことをドイツ語でクヴィッテ(Quitte)と言います。リンゴや洋ナシと同じケルン・オプスト(仁果類)に属する果物で、5月から6月に花が咲き、その実は9月中旬から10月中旬にかけて収穫されます。ヨーロッパ中部で多く栽培されているようですが、ドイツでもバーデン・ヴュルテンベルク州やラインラント地方で栽培され、品質の良いマルメロが収穫されています。熟すと皮は黄色になり、香りが高くなります。ただし果肉は硬く苦味があることから生で食されることはなく、加工して食します。果肉にはビタミンCをはじめカリウム、鉄などのミネラル分が多く、またペクチンも多く含まれていることから、特にジャムやゼリーに向いています。ムースやジュース、そしてリキュールなどにも加工されています。
「ドイツの果物・秋編」リンゴと洋ナシを中心に2回に渡ってご案内いたしました。洋ナシやリンゴなど生の果物は、日本では植物検疫法の関係で、ドイツから輸入されておりませんが、果物加工調製品としていろいろな製品になり、輸入されています。是非一度これらの製品をお試しになっていただき、遠くドイツの大地に実る果物を想い浮かべていただければ幸いです。またドイツへご旅行に行かれるような機会がありましたら、是非、現地でその季節の果物をご賞味ください。
今回の「ドイツ料理のレシピ」コーナーでは、洋ナシを使って作る料理を2品ご紹介しています。洋ナシと言うとそのまま生で食べることの多い果物と思われがちですが、ドイツでは生食以外にもジャムやムースをはじめとしてケーキやタルトなどの菓子に、そして一品料理にも頻繁に登場します。今回の「ドイツ料理のレシピ」のコーナーではあえて甘いお菓子系のものではなく、一品料理に洋ナシを使ったレシピをご紹介いたしました。日本でも洋ナシは今が旬の果物です。是非一度ご家庭でお試しください。
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