シュトルーデルは、元々オーストリアの伝統菓子ですが、ドイツ語圏南部の地方で特に高い人気を誇り、今ではドイツを代表する焼き菓子の1つとなっています。
サクッとした生地はもろく、ホロホロと口の中で溶けます。紙のように薄く軽い層の中にフィリングが包まれています。そして甘い香りで、人々を虜にしてしまうのが、シュトルーデルです。リンゴとレーズンを巻き込んだアプフェルシュトルーデル(Apfelstrudel=リンゴのシュトルーデル)が特に有名です。この他、ドイツのフレッシュチーズ、クワルク(Quark)やキャベツとひき肉を巻いたものなど、さまざまなバリエーションがあります。
ドイツでは冷凍のシュトルーデル生地も市販されていますが、シュトルーデルの生地を作るのはそれほど難しくありません。欠かせないのは、広いスペースだけです。
生地を作りましょう
基本材料は小麦粉、水(卵を使うこともある)、少量の油脂です。もろくサクサクした歯ざわりという点では、パイやクッキーに似ていますが、シュトルーデル生地にはバターを折り込んだり、練り込んだりせず、油脂は生地の表面に塗るだけです。まず粉と水をよくこねてから、丸くまとめ、サラダオイルか溶かしバターを表面に刷毛で塗ります。そして室温で30 分以上寝かせます。寝かすことによって、シュトルーデル特有の粘りとこしのある生地になるのです。暖かめのところで寝かせてください。温度の低い場所では、生地を置いた台の上に温めた蓋や覆いなどを被せましょう。
生地を広げる
寝かした生地を薄く、薄く、向こう側が透けて見えるほど薄くのばします。清潔にした広いキッチンテーブルの上に生地を包めるような大きなキッチンクロスを広げて打ち粉をし、寝かせてよい状態になった丸い生地の固まりを載せ、麺棒でこれ以上できない、というほど薄くのばします(そのため、広いスペースが必要なのです)。
途中で、生地を破らないように気をつけます。表面にオイルか溶かしバターを刷毛で塗っておくとよいでしょう。両手で引っ張ってみても破れずにのびる状態がベストです。下に敷いたキッチンクロスが透けて見える状態ならOKです。
こうして薄くのばした生地を巻いてたくさんの層を作ると、サクサクした歯ざわりが醸し出されます。
フィリングを巻く
生地をのばしたら、すぐにその上にフィリングを載せます。このとき、左右と上下の端を少しあけておいてください。下に敷いたキッチンクロスを使って巻いていきます。クロスを一緒に巻き込まないように気を付けてください!
極薄の生地は乾きやすいので、作業は手早く行います。巻き終わりを下にして、両端も下に折り込み、オーブンプレートに斜めに置きます。誰かお手伝いしてくれる人がいれば良いのですが、一人でも大丈夫。プレートまで移動させるときも、クロスを利用します。クロスは一緒に焼かないでくださいね!焼く前にもう一度、生地の周囲に溶かしバターを刷毛で塗ります。こうすると表面がパリパリします。
また、シュトルーデルの生地は、必ずしも細長い形にする必要はありません。四角く切ったり、丸くしたり、あなたのアイデアでさまざまに工夫してみてください。
アラカルト
シュトルーデルは焼き立てでも、冷めてからでも美味しくいただけます。アツアツのリンゴのシュトルーデルと冷たいバニラアイスは最高のコンビネーションです。
この生地には砂糖が入りませんから、甘いお菓子以外にも応用できます。左の写真は、ネギ、ニンジン、エシャロットを炒め、茹でてつぶしたジャガイモとハムを加えて塩コショウとハーブで調味したフィリングを巻いたものです。ドイツらしい一品ですね。
今月の「ドイツ料理のレシピ」コーナーでは、家庭用の小型オーブンでも簡単に作れる、小さなシュトルーデルの作り方を紹介しています。併せてご覧ください。
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