ドイツの食材
チーズ 1

世界第2位のチーズ生産国:ドイツ
ドイツから日本に輸入されているチーズの量も年々増え、2004年には13,759トンに達しました。これはオーストラリア、ニュージーランドに次いで第3位に位置し、他のEU諸国を上回る量のチーズがドイツから日本に輸入されているのです。

しかし、その多くがプロセスチーズの原料として利用されていることもあって、店頭でドイツチーズをごらんになる機会は少ないかもしれません。

チーズの主な輸入相手国(2004年)
1 オーストラリア
100,054
2 ニュージーランド
51,576
3 ドイツ
13,759
4 デンマーク
11,629
5 オランダ
10,244
6 フランス
7,306
7 イタリア
5,366
出所:財務省 貿易統計

ドイツチーズは種類が豊富
この地球上にチーズは何種類あるでしょうか?おそらく誰も正確には答えられないでしょう。世界中にそれぞれの地域特産チーズがあり、どの地域製造所にも独特の製法がありますから。チーズ専門家によると、世界中には数千種、ドイツだけでも数百種はあると言われています。

ドイツはEUのほぼ中央に位置し、北はデンマークと、東はポーランド、チェコと、南はオーストリア、スイス、リヒテンシュタインと、そして西はフランス、ルクセンブルグ、ベルギー、オランダと、合計10もの国と国境を接しています。EUのなかで最も多くの隣国をもつのがドイツなのです。距離でいうと、最北のデンマークと最南のオーストリアやスイスとの間が1,000km程度、そして東のポーランドから西のフランス、ルクセンブルグ、ベルギーまでの間も同じく約1,000km程度です。したがって、ドイツの各地域ではそれぞれが直接接する隣国と、地理や気候がよく似ているため、多種多様なチーズを生産することができるのです。

ドイツの北部、中央部、南部では、地域ごとに最も適した種類の乳牛が飼育されており、それぞれのミルクから各地域独特のチーズが生まれています。

CMA本部のホームページでは400を超えるドイツチーズを写真入りで紹介しています(ドイツ語)。味、香り、外観、硬度、用途別に、お好みのチーズを検索することもできます。アクセスして、お気に入りのチーズを探してみてください。 >>「CMA Kaesefinder

そもそも、チーズとは?
チーズは「食べられる遺跡」と言われるほどその歴史が古く、1万年にまで遡ることができます。牛やヤギなどの新鮮なミルクに乳酸菌やレンネット(擬乳酵素)を加えると、ミルクはプリン状に凝固し、タンパク質や乳脂肪を主成分とするカード(擬乳)になります。ここから余分な水分やホエイ(乳清)を抜いて熟成させると、ナチュラルチーズができます。つまり、チーズとはミルクの主要成分を凝縮させたものにほかならない、というわけです。

カード粒を細かくすればするほど、ホエイがたくさん排出され、チーズは硬くなります。また、クリームを加えたり、カビを付着させたり、キャラウェイやコショウを織り込んだりすることで、たった1つの自然原料から、実に多種多様なすばらしいチーズが出来上がります。技術革新が進んだ現在も、チーズ作りの基本はあくまでも手仕事であり、これは今も変わりません。チーズの味を左右するのは技術よりもむしろ、チーズマイスター達のチーズへの深い愛情や、作りあげるときの細やかな心遣いにこそあると言えるでしょう。こうしたスプリットが、常に新しいチーズを生み出す源になっているのです。

ナチュラルチーズとプロセスチーズ
ナチュラルチーズは、必要以上の熱を加えていませんから、乳酸菌や酵素が生きたままで封じ込まれているのが特徴です。商品として市場に出荷された後も熟成を続け、時間と共に味も硬さも変化します。チーズ通の方の中には「熟成過程こそチーズの醍醐味!」と言われる方もいらっしゃるように、熟成の過程で新しい発見をする楽しみがあるのです。

プロセスチーズは、ナチュラルチーズを原料として作られます。数種類のナチュラルチーズを細かく刻んで、熱を加えて溶かし、殺菌して、固めなおしたものです。加熱殺菌したことにより熟成はストップし、風味や品質を一定に保つことができるという特徴があります。

日本では戦後、アメリカからプロセスチーズが輸入され、広く親しまれるようになったという経緯があり、一般に市販されているチーズのほとんどはプロセスチーズです。ワインやビールのおつまみとして食べられるチーズ、学校給食で出されたチーズ、ピザやグラタンに使われるとろけるチーズ、パンに塗りやすいスプレッドタイプのチーズなど、、これらはすべて保存性に優れたプロセスチーズです。ドイツから輸入されたナチュラルチーズもたくさん使用されています。

ドイツをはじめ、ヨーロッパの国々ではチーズと言えばナチュラルチーズです。最近は輸送方法の発達により、美味しい本場のナチュラルチーズが手に入りやすくなっています。チーズ本来の多種多様な香り、味、多彩な味わいを是非お楽しみ下さい。

参照