オーガニック食品
オーガニック農業の歴史
ヨーロッパにおける現在のオーガニック農業の起源はドイツで生まれています。

1924年、ドイツの人智学の創始者ルドルフ・シュタイナー(Rudolf Steiner)が8回の講座で生態系の保護を重視した目然農法を提唱し、のちに「バイオダイナミック農法」と呼ばれるようになりました。ちなみに、人智学とは、生命のプロセスを単に物質的連関の中で捉えるだけでなく、生物環境と非生物環境との間の多様な相互作用も考慮しながら、生命の保全と促進を図ることを目標に据えた学問のことです。

当初は、数少ない農家がその思想に基づいた耕作を行っていましたが、徐々に研究開発が進められ、数々の生産者のグループ・団体が設立されるに至りました。彼らは近代的農産業で広まった化学合成農薬や化学肥料の使用を控えるなど、環境を損なうことは極力避けようと努め、動物を飼育する場合も、ホルモン強化剤、肥育用補助剤あるいは予防的抗生物質といった人工的な注入物を使わずに、それぞれの種族に最も適した自然育成法を頑なに守ってきました。自然の営みを尊重し、土や植物に本来の力を蘇らせるのがオーガニック農業です。ドイツのオーガニック農業には長い経験の蓄積があります。

1980年代にはヨーロッパ各国がそれぞれオーガニックについての法律を制定していましたが、1991年にEU委員会からEU統一基準が告示されたことにより、オーガニック食品の規格基準が初めて拘束力のある規制として法制化されました(EU法2092/91)。そして1993年までに全ての国が法制化し、施行しました。さらに、1992年にEUの共通財源によりオーガニック農業への転換を支援する補助の枠組みが確立され、オーガニック農業はEU各国に急速に広がるようになりました。また、1990年には第1回「BioFach」がドイツで開催され、今や「BioFach」は世界最大規模のオーガニック専門見本市に発展しています。

2002年現在、ドイツでは15,628農家が69万6,978ヘクタールでオーガニック農法を実践しています。オーガニック農法による耕地面積は、総耕地面積の4.1%にまで広がっています。

出所:ZMP 2004

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